6年間の木星への旅

がんばれ、がんばれ、ガリレオ!!

ガリレオ探査機は、1989年にスペースシャトル・アトランティスから放出されて地球を後にし、木星へ向かった。これが、木星への6年間の旅の始まりだった。 アトランティス打ち上げ。

遠回りだけど賢明な道筋。 もしガリレオが木星へ直接まっすぐに飛んだら、時間は半分しかかからなかっただろう。でもそのかわりに、お金がかかる燃料をたくさん持っていかなくちゃいけないんだ!
だから、ガリレオは最初に金星に行って、それから地球に戻ってきて地球を通り過ぎた。こうすると「引力の助け」でガリレオのスピードが上がる。
ガリレオは金星の重力を使って、金星の軌道をスウィングして地球へ方向を変え、スピードも少し速くなった。金星に初めて接近。
地球で2回目のフライバイ。こうしてガリレオは地球に戻り、金星でしたのと同じことをもう一度やった: ガリレオは地球のすぐそばを通って地球の重力に「捕まえられ」て、地球をスウィングしてもっとスピードを上げたんだ。
金星と地球を通過したとき、ガリレオはクールな写真を撮ったんだ。その中でも地球の写真はたんさん撮ったので、この写真を使って地球の自転ムービーができたほどだ!地球の写真をいっぱい撮ったよ。
アステロイド(小惑星)を初めて撮影。次にガリレオが行ったのは、火星の軌道よりも遠くのアステロイドベルトだった!ガリレオは、小さなアステロイドのガスプラの写真を撮った。これまで誰も近づいたことがなかったアステロイドに、ガリレオが初めて近づいたんだ!
それから、ガリレオはまた地球に戻って、スウィングバイをした。ガリレオがまた地球に戻ってきた。
地球と月の写真を撮影。 地球から飛び去っていくとき、ガリレオはもう二度と見ることがない地球に振り返って、地球と月がいっしょに写る写真を撮った。この写真はきれいな絵ハガキになるだけじゃなくて、月が地球を回っている様子が写るムービーになった。これも初めてのことだ!
これでガリレオは、木星に一直線に行けるスピードになった。でも途中で、別のアステロイドのアイーダにも立ち寄った。ここでガリレオは新発見をした。アイーダには月があったんだ!イダとその月のダクティルに接近
彗星衝突を見る特等席のガリレオ。木星に到着するまでまだあと1年ぐらいあったんだけど、ガリレオは偶然にも、彗星が木星に衝突するところを見たんだ!この彗星の名はシューメーカー・レヴィー彗星といって、こわれて21個の破片になってしまった。この破片はみんな大きな火の玉になって木星に衝突した。
次に、木星到着まであと5カ月になったところで、こんどはガリレオのプローブが旅立つ番になった。このプローブは木星の雲の中に突っ込んで行って、そこで見つけたことをガリレオに送り返してくる。そしてこんどはガリレオがそれをぜんぶ地球に送ってくるってわけだ。プローブの切り離し。

ガリレオが木星へ向かう途中でたしかに問題はあったけど、JPLのサポートクルーはそれをみんな解決しちゃったんだ!

木星まで道のりのたった半分で、ガリレオミッションはもうこれで終わりか!と思わせるような大問題があったんだけど、それは ガリレオ最大の危機 を読めばわかるよ。




この訳文はSue Kientzの承諾を得て作成しました。文と画像の著作権は作者、NASA、翻訳者にあります。