木星に到着

がんばれ、がんばれ、ガリレオ!!

ガリレオ探査機は1995年12月に、ついに木星に到着した。5カ月前の7月に別れて以来、お互いに連絡を取り合っていないけれど、ガリレオといっしょに来たプローブも木星に到着した。木星と、月のエウロパとイオが見えてきた。
そして、プローブも!
雲を突き抜けて行ったプローブが成功するといいな。ガリレオの最初の仕事は、プローブからの通信を受信するために、大きな木星に近づくことだった。プローブは時速数千kmという速さで、木星の雲に突入しようとしていたんだ! ガリレオは耳をすました。予定の時間になっても何も聞こえない! プローブは大丈夫かな?
プローブからの信号は予定より1分おくれてやってきたが、元気そうだった。プローブは木星の大気中に突入して、木星の雲についてのあらゆる種類の情報を検知した。プローブは、上空で耳をすますガリレオに、その情報をすべて送り返してきた。落ちていくプローブからの情報では、木星は驚くほど乾いていた。
エンジンを使わなければ木星を通り過ぎちゃうよ。プローブは勝ち誇ったように、1時間近くにわたって情報を送り続けた。木星に飲み込まれて、この巨大な惑星と一体になってしまうまで。さて今度はガリレオが軌道に戻らなくちゃいけなかった。ガリレオは *本当に正確に* エンジン点火をしなくちゃいけなかったんだ。さもないと、木星を通り越して何もない空虚な宇宙空間に飛び出すことになってしまう!
ガリレオはうまく木星の軌道に入ることができた。これまで地球の宇宙船が果たしたことのない快挙だ! ガリレオは木星を何回も調査するだけではなくて、木星を1回まわるごとに木星の月の1つに近づいて、スウィングして調べるんだ。その最初の月はガニメデだ!軌道に入った!!
ガニメデに磁気圏がある!!ガリレオ探査機はガニメデをフライバイして、磁気圏と呼ばれる強い磁気の領域がガニメデの周りにあるのを発見した。
木星周回の3回目に、ガリレオはカリストの上空を飛んだ。この暗色の月、カリストには、半球全面に広がる、ヴァルハラと呼ばれるクレーターがある。カリストに大きなクレーターがあるぞ。
エウロパには氷のかたまりがある!ガリレオはユーロパのすごく近くを通った。ユーロパにクレーターは1つもなくて、表面は一面氷の割れ目だらけだった。あの氷の下には海があるのかな? それはわからないけど、海があってもおかしくないな。
ガリレオは何回も何回も木星の周りを回って、いろんな月を見たり、木星を見たり、木星の細いリングを見たりする。ミッションが終わった後も、ガリレオはずっと木星を回り続ける。たぶん、何千年も!貴重な体験をするガリレオ
    さらにあと2年間ぐらい
      ガリレオ探査機から木星の情報が送られてくる。
        木星の強力な放射がガリレオに影響して
          通信ができなくなるまで。
通信が途絶えるまで、ガリレオは不思議なユーロパのことを、もっともっと私たちに教えてくれることだろう...エウロパをかすめ飛ぶ。
イオのホットスポットを観測。...そしてそれから、ガリレオはイオに近づいて、そこにある壮大な火山について調べる。

それから、僕が送ったばかりの写真を見るのも忘れないでね。僕の ホームページ にあるからね!」

来てくれてありがとう!それじゃあね!

物語とイラスト: Sue Kientz
画像:NASA images and drawings
日本語訳:Mori Kanai

Original English page

ガリレオ画像の日本語訳
Galileo Page in Japanese
,
by Mori Kanai